正しい床下換気対策
床下換気装置の目的は、家屋の木材含水率を20%以下に抑える事です。
木材含水率が20%を超えると木材腐朽菌やシロアリが発生し、被害の進行とともに徐々に家屋の木材強度が減少してしまいます。
ですので通常は、床下換気装置を設置する際はそれらの事を踏まえ、装置の配置位置や数量などを正確に計算して施工するのが正しい方法です。
しかし、悪質なシロアリ駆除業者は、そのような計算は一切行いませんので、床下換気装置を設置する際は、きちんとした業者を選ぶよう注意が必要です。
床下換気装置について
~木材腐朽菌の繁殖条件~
木材腐朽菌の繁殖条件は、適度の水分、温度、酸素、栄養分であり、湿度85%以上、木材含水率が20%以上、温度は20 – 30℃、高温多湿の環境を好み、酸素を必要とし、栄養分は木材に含まれるリグニン、セルロース、ヘミセルロースである。
【木材含水率の定義】
木材に含まれる水分重量(g) ÷ 絶乾木材の重量(g) × 100%
100%を超える場合もある。
【絶乾木材】
換気のよい乾燥器の中で温度100 – 105℃で乾燥し、一定の重さを示すようになったもの。